IT企業でよく聞くSE(システムエンジニア)の客先常駐ってどんな感じ

IT企業に就職したいと考えている人は多いのではないでしょうか。

就活でIT企業に説明会に行くと客先常駐ということをよく聞くと思います。

そこで客先常駐とはいったい何なのかをかみくだいてお伝えしていきます。

 

IT系企業の実態

IT企業では自社で凄い製品を作って客に売る企業と、お客さんからシステムを作ってほしいという要望を受けてシステムを作りその対価を受け取る企業に分かれます。

 

前者の自社で製品を作る企業はだいたいIT企業の中でも大企業になります。なぜなら売れるかどうかもわからない製品を作れる体力と技術力がある企業なので大企業になります。例外はもちろんあるとは思いますが支払われる給料は多いと思われます。

 

問題は後者です。大手の企業や銀行や保険、製造、物流などシステムを作りたいと考える企業から案件が入ってくるとします。そこで一次受けのIT企業が案件を受けシステムを作ります。大手企業や銀行、保険などのシステムを作る一次受けの企業はもちろん大手のIT企業になり、お給料や福利厚生がしっかりしている企業が多いです。

 

ここから今回のメインである客先常駐の話が入ってきます。

 

一次受けのIT企業は自社の社員をメインにパートナー企業という形で二次受けの企業にシステムエンジニアを募集し一緒にシステムを作ります。

 

システムをパートナー企業と作っていくうえで不安な面があります。それはセキュリティの問題です。昨今セキュリティの問題は重要で個人情報流出が問題になっていますよね。

 

そこで客先常駐です。

一次受けの企業とシステムを作ってほしいと依頼した客(企業)との取り決めで、細かくセキュリティについて取り決めます。その取り決めを遵守させるべく二次受けの企業には客先常駐をさせます。

簡単に言えば一次受けの企業の目の届く範囲にエンジニアを置いて変なことをさせないようにするためといったらわかりやすいと思います。

 

二次受けの企業は一次受けの企業に比べ給料が減ってきますがまだ良いほうです。まだ良いというのはここからまだ先に二次受けの企業がパートナー企業という形で三次受けの企業にシステムエンジニアを募集し一緒にシステムを作ります。

もうここまでくればあとはわかると思います。お給料は先細りになりきつくなっていきます。

 

そもそもシステムの受注して作っていく形ではシステムの納期とお金は最初に決められて、そこから仕様の変更、お客との認識の相違など、よほどの仕様変更がない限り、あとは引いていくしかないです。

つまり下に行けば行くほど、待遇面できつくなっていきます。

 

 

客先常駐でのメリットデメリット

 

客先常駐でのメリット

・直属の上司がいないもしくは少ない

大体の場合、新人としてプロジェクトに入るときは上司がいる現場に配属されそこで仕事をしながらシステムについて学んでいき、ある程度年数を重ねて経験を積んでいき一人でいろんなところに飛ばされるケースがほとんどです。

飛ばされた後に直属の自社の上司がいない場合があるので少し気がらくになる人もいるのではないでしょうか。(その分嫌な客に当たるかもしれませんが。)

 

・いろんなプロジェクトに携わる可能性があるので様々な業務経験がつめる

一つのことしかわからないと他のシステムを触ったときに何をしていいかわからずエンジニアとしての力が身に付きません。ですが、様々な業務経験を積むことによって対応の幅が広がります。

 

客先常駐でのデメリット

・会社への帰属意識が薄れる

定期的な帰社日以外は会社の人と顔を合わせることがないので自社への帰属意識が薄れてきます。

 

・自社への報告をしなければならず余計な業務が増える

客先での業務をしつつ自社への報告が入るため余計な業務が増えるかつ、客先での業務とは関係ないため業務時間外に仕事をすることがあります。

 

・働き方が客先に依存する

いくら自社が残業をしないように推奨しても常駐先の業務内容によって残業が発生する場合があります。つまり、本社勤務の人間と客先常駐の人間では働き方に差が出てきます。

 

・プロジェクトが終わると別のプロジェクトに回されるため、そこにずっと入れる可能性は少ない。

これの問題点は家から遠い場所に配属された場合通勤時間が長くなるにも関わらず引っ越しがしにくい点があります。何年もそこの会社に配属されるのであれば引っ越しも検討できますが一年や二年、下手すれば半年のプロジェクトもあります。ですので引っ越しづらく、長い通勤時間に耐えなければならない場合があります。

 

・自社へ評価がわかりにくい

直属の上司(特に管理職)の人が客先にいるとは限りにません。ですので自分の頑張りが伝わりづらくいくら頑張っても評価が上がらないことがあります。

なので自社の上司と仲良くないと出世が進まないケースもあります。

 

 

以上

少しはお役に立てましたか?少しでも具体的なイメージが付いたなら幸いです。