常に最強に挑戦し続けた男!!西岡利晃

ボクシング。それは拳のみで一対一で戦う格闘技。近年のボクシングはある傾向にあります。それは世界チャンピオンの乱立です。17階級の王者に加えてwba,wbc,ibf,wbo、の四団体にそれぞれ世界王者がいます。それに加えて団体によっては正規の王者に加えて、スーパー王者なるものもいて同じ団体、同じ階級に世界王者が二人以上いることもあります。

 

それによって生まれてくる問題があります。それは穴場の王者を見つけて強い相手との闘いを避けて試合をする機会が多くなるということです。もちろんそれがいけないことであるということではありません。穴場の王者といえ世界王者になる実力があるのですから弱いわけではありません。

 

しかし、ボクシングファンからしてみると、勝つかどうかがわからないむしろ格上の実力者と戦うその姿に心を打たれます。

 

そんな近年の傾向とは違い常に最強の相手に挑戦し続けた男がいます。それが西岡利晃です

西岡利晃の戦歴を振り返りながら西岡の魅力を伝えていきたいと思います。

 

西岡利晃がデビューしたのが1994年で当時17歳の時である。それから二度の敗北はあるものの順調に力をつけ2000年に世界戦に挑む。そう、ここからが西岡利晃の最強への挑戦が始まる。

 

最強への挑戦その1 4度にわたるウィラポンへの挑戦

世界初挑戦で挑む相手がタイ人のバンタム級世界王者のウィラポンである。ウィラポンは当時世界王者であった辰吉丈一郎を倒し世界王者になった実力者である。

そんな最強王者への初挑戦そして世界王者への初挑戦は判定での敗北であった。それから計四度のウィラポンへの挑戦をし続けた。結果は四度とも世界挑戦失敗であった。引き分けなど惜しい試合もあったがボクシングでは引き分けはチャンピオン側の王座防衛になるため四度失敗という形になってしまった。四度の挑戦の間に西岡は二度のアキレス健断裂し引退勧告までされていた。

 

しかし西岡はあきらめなかった。西岡は再起を誓い世界王者になるためその後も試合を重ねていった。一方、最強の王者であったウィラポンはのちに日本の絶対的エースともいわれた長谷川穂積に敗れ王者陥落していた。

 

その後、順調に試合をし続けついに世界挑戦権が回ってきた。WBC世界スーパーバンタム級暫定王者決定戦にてタイのナパーポンを倒し見事世界王者になった西岡32歳の年である。

 

最強への挑戦その2 敵地にてジョニーゴンサレスとの闘い

西岡はナパーポンを倒した後ヘナロガルシアに勝ち初防衛を成功していた。

西岡が次の挑戦者に選んだのはメキシコの英雄ジョニーゴンサレスである。ジョニーゴンサレスの当時のKO率は85%で当時三階級制覇を目指していたフェルナンドモンティエルに勝利するほどの実力者である。

ジョニーゴンサレスはバンタム級からスーパーバンタム級へ転向し二階級制覇を狙って西岡利晃を狙って挑戦してきたのであった。

さらにこの試合西岡にとってはアウェーのメキシコでの防衛戦である。日本人の世界王者はあまり海外での防衛戦を行っていない。また海外で防衛に成功した日本人も少ない。

そんな中西岡とジョニーゴンサレスの戦いは始まった。1R目にいきなり相手のパンチをもらいダウンをとられた西岡。しかし2R目に何とか立て直し、3R目に勝負に出る。相手のパンチをよけ、間合いを詰めたところで左ストレートを打ち込みダウンを奪い、そのままTKO勝ち。見事、敵地での防衛戦に成功したのである。

 

西岡は勢いをそのままに七度の防衛に成功する。

 

最強への挑戦その3 ノニトドネアとの闘い

七度の防衛に成功していた西岡に日本のボクシングファンはある期待を寄せていた。それはIBF・WBO世界スーパーバンタム級王者ノニトドネアとの闘いである。

実現はとても難しく西岡が試合をやりたいといってもそう簡単にマッチメイクできるわけではない。なんせ相手は当時四階級制覇しており知名度も世界的に有名な世界王者である。

しかし西岡はこんな最強王者に何度もオファーをかけ続けなんと西岡利晃対ノニトドネアのビッグマッチが実現したのである。これには日本のボクシングファンは感激した。本当にこの夢のカードが実現するとは思わなかったと。

そして2012年10月13日アメリカで試合が行われた。試合は序盤からドネアのペースで進み9R目にTKO負けで敗北する。

この試合を最後に西岡利晃は引退をした。

 

負けはしたもののドネアとの試合は多くのボクシングファンの心をつかんだ。最強王者へ常に挑戦し続け夢を与えてくれた。

これからの日本ボクシング界でも熱く心に残る試合がたくさんあるといいですね。 

 

 

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